組合つうしん No.17-1「理事長選意向調査は11月22日(水)/組合公開質問状に郡候補者が回答」発行

組合つうしん No.17-1「理事長選意向調査は11月22日(水)/組合公開質問状に郡候補者が回答」を発行しました。

主な内容は次のとおりです。

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理事長選考の重要なプロセスである、教職員による意向調査が11月22日(水)に実施されます。今回は理事長候補適任者1名のため信任投票ですが、名古屋市立大学教職員組合(以下、組合)は、本学で教育・研究・医療・労働に携わる幅広い教職員各位の投票を呼び掛けます。

意向投票参加者に投票の判断材料として活用していただくため、理事長候補適任者に対し公開質問状を手渡しました。その回答を公開するにあたり、組合の見解を以下に述べます。

紙面の都合上、回答文は2回に分けて掲載します。組合学内版サイト(http://ncu-union2.jp/news/2325/)にも掲載しています。QRコードを読み込んでいただき、閲覧することもできます。

1.回答に対し肯定的に考える点
最初に、回答を控えたもの(例えば1-(3))や一部分しか回答がなかったもの(例えば2-(5)は前段のみで後段は答えず)はあったものの、大半の質問に対して誠意ある回答があったことに、質問者として謝意を述べます。その上で幾つかの回答に対し、組合も肯定的に考えます。
具体的には、4-(7)で「多様な働き方」の検討や、4-(8)で「電子決済ですませるところを可能な限り探り、4キャンパスに離れた不便さを、条件が整ったところから順次解消する」については強く賛意を述べます。
また4-(3)で医療従事者の労働条件改善についても問題点は共有できているかと思います。3-(1)で「任期制」について、「各研究科・学部で、実情に応じて導入を考えるべき問題であり、大学執行部の主体的な判断で導入することにはなじまない課題だと認識しています」と回答していることや、3-(3)で間接経費のキックバックを極めて限定的とはいえ決定したことについては、肯定的に考えます。
4-(1)と4-(2)で契約職員について、定着率の他大学との比較調査とともに、「正規職員との比較において、同一労働、同一賃金の原則を明らかに崩すことは望ましくない」と認識し、「崩れる事例があれば、改善を検討することに吝かではない」とあるのは肯定的に考えるとともに、現実に正規職員と同一労働についている契約職員が少なくないことを組合として強く訴えます。
組合としては単に賛意・肯定的評価を述べるだけでなく、この回答が2年間の任期のうちに実現する(または実現の目処が立つ)か、それとも空手形なのかを監視し、早期実現のために労使交渉が必要な場合は、誠意をもって対応する所存です。

2.回答に対し疑問を感じる点
一方で疑問を感じる点も幾つかあります。
4-(4)では「能力と愛校心がある固有職員であれば、管理職昇任は当然考えるべきだと思います」とあります。しかしながら、名古屋市なら大卒5年、高卒9年の在職で係長試験を受験できます。法人化して12年もたてば、部課長級はまだでも(定期的な係長試験の実施により)固有職員の複数名が係長に登用されているはずですし、将来は部課長級と目される人材の育成も当然考えられているはずです。そうなっているでしょうか。
4-(5)で女性教職員の就労支援について質問したにも関わらず、「性別にも、個人の状況にも関係なく、名古屋市立大学の全ての教職員にとって働きやすい環境作りが肝要」との回答を受けました。これ自体は正論ですが、だからと言って教員、特に教授・准教授における女性教員の圧倒的少なさを無視されては困ります。

公開質問状への回答
1.大学の意思決定のあり方について
(1)大学運営におけるボトムアップの活用、とくに研究科自治についてどのようにお考えですか。

私は、4年前の所信表明の中で、大学運営について心がけたいことは、「職場の和・透明性・実行性・戦略性」であることを話しました。この考えは今も変わらず、これからも持ち続ける、私の基本姿勢です。
具体的には、学内の幅広い意見を踏まえながら、全学的な意思形成をする「職場の和」、重要事項の決定や経営の情報開示をできる限りおこなう「透明性」、長期ビジョンのもと、プランをやり抜く「実行性」、企画や運営における「戦略性」です。このことは、今回の所信表明や公開演説会でも強調させていただきました。
成長する企業には、「会社経営の透明性と職員の一体感」があると言われています。名市大がさらに発展するには、「透明性と一体感」は必須です。名市大の発展と構成員の幸せは車の両輪であるからです。
一方、この3年半、名市大は発展に伴い事業は専門化・細分化しています。そこで心がけたいことは、事業の担当責任者を信頼し、教職員の幅広い考えのもと責任を持って決断していただくことにより、仕事の「迅速化や効率化」と「専門性」を高めることと、事業(ビジョン)を着実に実現する「継続性」です。
なお、私は、上記の基本的な考え方からもお判りいただけるように、「ボトムアップ」や「トップダウン」と言った言葉は余り好きではありません。同じ人間で、同・・・

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記事の詳細はコチラ(学内限定版)をご覧ください。

ご意見・ご感想がございましたら、組合書記局(内線・川澄8026)までご連絡ください。

2017年11月20日