組合つうしん No.16「定期昇給へのリンクは、構造的欠陥制度だ!」発行

名古屋市立大学教職員組合(やまだあつし執行委員長)は組合つうしん No.16「定期昇給へのリンクは、構造的欠陥制度だ!」を発行しました。

主な内容は次のとおりです。

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●当初提案 人事評価成績下位4%の昇給2号減
●修正提案 人事評価平均3未満
       かつ、下位4%の場合に昇給2号減

今年度の賃金交渉で、最も注目されているのは評価制度の昇給へのリンクです。この間の市労連の強い批判を受け1日(金)には、相対評価(成績下位4%の定期昇給を2号減)について修正の提案をしてきました。新たな提案では、下位4%に入っていたとしても、評価点が「平均で3以上」あれば通常の昇給をさせるとしています。
 一見相対評価が外れ、ましになったとの見方もできますが、まだまだ問題は山積しています。市労連では人事評価を昇給にリンクさせないことを基本にさらに追求していく姿勢です。

問題点その1
評価者によって点数が左右される欠点が解消されず

昇給が抑制されるかどうかの分かれ道は、平均で3以上が取れるかどうかが分岐点となります。しかし、人事評価制度の欠点として指摘されている「評価者によって点数が左右される」という欠陥は未だ克服されていません。この結果、局や職種により平均点が10点以上(80点満点)ばらつくようです。同様に、平均3未満の職員割合も大幅なばらつきが生じています。職場や評価者の視点により大きく変わってしまう評価点を昇給数縮減のネタにされてはたまったものではありません。
 さらに危惧されるのは、障がいを持った職員の評価です。点数付けの際に、障がいの度合いを加味するとしていますが、全ての評価者(課長)が正確に障がいを把握し点数付けをできる保証はありません。とりわけ現場が繁忙になればなるほど「障がいを持っていても、もうちょっと頑張ってもらわねば」という視点に陥りがちです。障がいの度合いに合わせ普通に仕事をしているにも関わらず、もの足りないという評価が下ってしまえばこれもたまったものではありません。・・・

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記事の詳細はコチラ(学内限定版)をご覧ください。

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名市大教職員組合は市立大学の4つのNG―①超勤の時間を把握していない、②ハラスメントを一掃する姿勢と体制がない、③年休を希望通り取得できない(看護師)、④障がい者職員の雇用枠は全て非正規―という点を憂慮し、改善に取り組んでいます。一人一人の意見が私たちの健全な職場環境の改善につながります。まだ、組合に加入していない教職員のみなさまは、ぜひ組合にご加入ください。

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2019年11月6日